香典返しで贈るのを避けたいタブーな品物とは

香典返しで贈るのを避けたいタブーな品物とは

香典返しの品物選びで迷っている方は非常に多いかと思いますが、基本的に「消えもの」を選ぶのが良いとされています。
消えものとは、食べたり使ったりしたら無くなってしまう品物のことで、具体的にはお茶・コーヒー・お菓子をはじめとした食品類や、洗剤やタオルといった日用品などが挙げられます。
香典返しで消えものが好まれるのは、不幸が繰り返さないようにという意味合いが込められていますが、消えものの中にはタブーとされる品物が含まれているので注意が必要です。
具体的には、まず肉や魚などの「四つ足生臭もの」が挙げられます。
四つ足とは足が4本ある動物、生臭とは魚類のことを指しますが、これらは殺生を連想させるのでお悔みごとでは避けるべきと言われています。
また、昆布・鰹節・酒類も香典返しでタブーとされている品物です。
これらは、お祝い事で贈られたり、お祝いの席で振る舞われたりすることが多いので、香典返しにはふさわしくないとされています。

香典返しに添える挨拶状におけるマナーについて

香典返しは香典を渡してくれた葬儀への参列者に対するお返しで、忙しい中葬儀に参列してくれたことに対するお礼の気持ちを伝えたり、無事に忌明けの法要が完了したことを報告したりする役割を果たしています。
以前は手渡しで持参するのが一般的でしたが、昨今は遠方から葬儀に来てくれる人も増えたため郵送で香典返しを準備するケースも増加しているでしょう。
直接手渡しする場合はその場で感謝の気持ちを伝えられますが、郵送の場合はそれができないため挨拶状を添えてお礼を伝えるのが良いとされています。
香典返しに添える挨拶状には、いくつか押さえておくべきマナーがあります。
例えば句読点は使わないことなどが挙げられますが、これは葬儀が滞りなく終えられたということを伝える意味があるからだとされているでしょう。
宗教や宗派、地域によって使用する言葉が違うため、渡す前にきちんと確認しておくのがおすすめです。
頭語や結語を使うなど、基本的なマナーも意識しておきましょう。

筆者:横井英二

筆者プロフィール

東京都北区生まれ。
香典返しには消えものとして定番の洗剤を送りました。